ガチャマン シーズン3
第9話 おもいやり予算

空にはスカイシャーク達と外来種UMA達の連合軍。

迎え撃つはガチャマンと在来種UMA達。そしてコドモドラゴンとツチノマゴ達3匹。

戦場は一宮市と江南市、つまり合併後「北名古屋の北で岐南町の南市」となるであろうエリア全域だ。

「最新型エンギ屋プライズ・置くとこスペース無いん号」がスカイシャークを次々と打ち落とす。

チュパダイコンがチュパブルーギルにかみつき、チュパニンジンがチュパブラックバスを切る。

ツチノマゴ達も大暴れだ。


スカイシャーク達はほぼ全滅。

残すは外来種UMAだ。

「ガチャマン聞こえるか、今のままではガチャマンは外来種UMAに勝てない。」

「どうしてですか?」

「海外の外来種UMAに勝つには海外の饅頭で変身する必要がある。」

「バージョンアップですか?」

「正義おじさんがコドモドラゴンに中華まんを持たせた。ドラゴンのふるさとの味じゃ。受け取れ。」

「これで外来種に強いガチャマンに変身できるんですね。」

「いや、厳密にはスーパーガチャマンと同じく更衣室を転送する。」

「また着替えるんかい!」

ガチャマンが中華まんを食べると、

そこに更衣室が転送されてきた。

着替えるガチャマン。

「超スーパーガチャマン参上!」

「言っておくが、すぐそこから離れろよ。」

「まさか、更衣室に爆薬しかけた?」

「もちろん。」

次の瞬間、更衣室は大爆発を起こし、たくさんの外来種UMAごと吹っ飛んだ。

「殺す気ですか、博士!」

「おうガチャマン無事か?逃げ足早くなったな。」

「二度同じ手は喰いません。」

更衣室の爆発の威力は外来種UMAにかなりのダメージを与えた。

パワーアップしたガチャマンが外来種UMA達を切る。

在来種
UMAとツチノマゴ達の活躍で外来種UMA達も全滅に近い。大勝利は目前だ。

だが、その時上空のチュパ飛行機がにやりと笑った。

次の瞬間、空から無数のヤリが降ってきた。

重たい無数のヤリがガチャマンと在来種UMA達を襲う。

「聞こえるか、ガチャマン皆を連れて逃げろ!」

「いったい何が起きてるんですか?」

「地方特別消費税だ!」

「消費税?」

「100%に税率アップした地方特別消費税が「重いヤリ予算」となったのじゃ!」

「思いやりじゃなくて、重いヤリ?」

「う〜ん、敵ながらみごとなダジャレじゃ!」

「アホか!」

北名古屋の北で岐南町の南市全域に重いヤリが降る。

この重いヤリ予算攻撃で、一気に反撃に転じたチュパ飛行機がもう一度ニヤリと笑った。

その瞬間なんと重いヤリに火が付いた。空から火の付いた重いヤリが降り始めたのだ。

ボール紙で出来ているエンギ屋プライズは火に弱い。

「博士、火の矢が襲ってきます。」

「大丈夫じゃ。最新エンギ屋プライズは火に強い。」

「本当ですか?」

「私の長年の研究で火に強いダンボール紙を生み出す薬品を発明した。」

「それがこのエンギ屋プライズに使われているんですね。」

「そうじゃ、名付けて燃えんザイムQ10!」

「モエンザイムQ10?」

「これで燃えるヤリも大丈夫だ!チュパ飛行機をやっつけろ!」

だがその瞬間。エンギ屋プライズに火が付いた?

「嘘つき博士!火が付きましたよ!」

「そうだよ。」

「そうだよって!モエンザイムQ10は燃えないんじゃないんですか!」

「モエンザイムQ10を配合したダンボールて作ったエンギ屋プライズは燃えない。しかし、モエンザイムQ10自体はとても良く燃えるんじゃ。」

「めんどうなもの作るな!」

「しかし、それが爆発的なエネルギーを生む。最強のエンギ屋プライズとなる。」

エンギ屋プライズ全体が炎に包まれた。その瞬間ものすごいスピードで加速した。

「博士、どうなっているんですか?」

「操作しきれるかな?振り落とされるなガチャマン。」

チュパ飛行機に向かい飛ぶ最速・最強のエンギ屋プライズ。

そしてチュパ飛行機を追い詰めとうとう打ち落とした。

その瞬間、巨大空港スパー銭湯レアの管制塔が音を立てて崩壊し始めた。

「空港の建物が壊れて行きます。」

「よし、外来種UMAが企む巨大空港計画を潰したぞ!あとはダムだ!」

生き残る外来種UMAはチュパビーバーだけになった。

エンギ屋プライズを降り、チュパビーバーを追い詰めるガチャマン。

「コドモドラゴンから剣を受け取れ。」

「BSEマーク付き地域振興剣ですね。」

「しかも、モエンザイムQ10入りじゃ!火を付けろ、剣は燃えんがモエンザイムQ10自体は燃える、、なぜなら、」

「クドい!その説明はさっき聞きました。」

地域振興剣を天に振りかざす。コドモドラゴンが剣に向かって火を噴いた。

すさまじい炎が地域振興剣を包む。

そしてチュパビーバーを切った。悲鳴を上げながらチュパビーバーは倒れた。

その瞬間。大きな地響きと共に「北名古屋の北で岐南町の南市」を囲んでいた巨大ダムの壁が崩れだした。

「博士、ダムが壊れて行きます。」

「よし、ダム計画も潰したぞ。」

完全勝利をつかんだガチャマン達。

「北名古屋の北で岐南町の南市」の平和を取り戻したぞ。

第10話へつづく

最終更新日:2011/02/06