第9話 新一宮タワー

ガチャマン久々の勝利。

「喜んでいる場合じゃないぞガチャマン。」

「酔っ払ってる場合じゃないぞ博士!」

「うるさい、呑まずに正義が勤まるか!」

「どんな理屈じゃ!」

「よく聞け、黒幕を仕留めるまでは戦いは終わらん。」

そうだ。いったい誰が非正規確認生物を作り出したんだ。

その頃、動物園は大変なことになっていた。コドモドラゴンを救い出したUMA達の前に地下から巨大なタワーが出現した。一宮タワーに似ている。いや、一宮タワーよりチョットでかいようだ?

原付2種宇宙海賊船エンギデモナイス号に乗りタワーに近づくガチャマン。

「博士これはどういうことですか?」

「一宮タワーは138mの高さがある。そいつはちょっと大きくて138.4mのタワーとなるだろう。」

「138.4m?つまり一宮市と読むんですか?
一宮タワーを越える一宮市タワー?」

「いや、一宮死タワーじゃ。
悪の世界滅亡計画はこの一宮から始まるらしい。」

「一宮死タワー?薬缶が上に乗ってますよ?」

「あれのせいで40センチ背が高いのだろう。やつらの計画は調べが付いている。人工の細菌をあの薬缶から散布し人々を殺そうとしておる。どんな細菌かは不明だが便宜上、インチキエンザA型ウイルスと呼ぼう。」

「アホなな名前をつけるな!細菌を撒くなんて許せない必ず止めてみせる!」

「世界征服を企む悪の黒幕と戦わなければならんな。」

「そいつはどこに居るんですか?」

「インチキエンザA型ウイルスが散布されてもよい場所と推測できる。この一宮市で最も空気のきれいな場所だろう。」

「空気のきれいな場所?空気清浄機?あっ!そうか正義の味方研究所だ!じゃあ、あの所長のワタリさんが黒幕?」

「そうだヤツが悪の代官チュパカンリョウだ。」

「あの空気清浄機はこのためだったんだ。ちくしょう。」

「安心しろ空気清浄機はクローン生物達が既に盗んで、一宮の各地に配布した。極秘プロジャクは無事任務を終えた。お祝いにまた呑もう。」

「秘密の作戦はこれだったんですね。でも空気清浄機だけでは被害は防ぎきれませんよ。」

「大丈夫。海賊船や、イチバン・ハジメなどニュースになっていることを利用して、噂を流しておいた「一番初めは一宮。」歌の詩にもあるようになんでも初めは一宮からだ。
悪の世界征服はここ一宮から始まるという都市伝説を、」

「その都市伝説を信じた人たちによって噂が広まり皆が非難しているんですね。」

「あくまで一番の悪者はガチャマンという噂だがな。」

「ほかに方法なかったんですか?」

「我慢せい、いっそガチャマンから「ガマン」って名を変えるか?」

「絶対イヤです!」

噂の都市伝説が本当になろうとしている。一宮を、世界を守れ!

原付2種宇宙海賊船エンギデモナイス号が「正義の味方研究所」に向かって飛ぶ。

シーズン2  第10話 につづく。

最終更新日:2011/02/06