ガチャマン シーズン2
そしてまた研究所の電話が鳴った。 「ハイ、毎度おおきに正義の味方研究所です。え?謎の未確認生物UMA出現?ハイ直ちに出動します。」 「柚木君、新たな敵の出現だ。」 「またチュパなんとかっていう野菜の化身でしょう?」 「いや、今度はチュパジャコといって魚のUMAだ。」 「魚?じゃあ、未確認生物じゃなくて、単に魚なんじゃないですか?」 「それが2本足で歩いとるらしい。半漁人なのかな?」 「魚嫌いを憂いて出没するんでしょうか?」 「魚は食べなあかんDHAとEPAが摂取できる。栄養士の私としては許せない。」 「いつから栄養士になったんですか!」 「DHAは「どこさへ行きなさた酸」のことだ。」 「違います!ドコサヘキサエン酸です!」 「そしてEPAは「えんやこらどっこい酸」のことだ。」 「違います!エイコサペンタエン酸です。このインチキ栄養士!」 「それはそれとして出動してくれたまえ。」
「変身!」そう叫ぶとお饅頭を口の中に、その瞬間眩い光が体を包み込んだ。 <お約束なので解説しよう。少年柚木オロシは美味しいお饅頭ガチャ饅を食べて、その血糖値が138つまりイチミヤを超えるとき正義の味方ガチャマンに成長するのだ。> 「悪と戦う戦意の街一宮。高度成長戦士・ガチャマン参上!」 変身したガチャマンにチュパジャコが襲い掛かる。 「ガチャマン気をつけろ!チュパジャコはDHAとEPAが豊富で頭が良い。」 ガチャマンの動きを正確に予測し、攻めて来るチュパジャコ。その鋭い歯がガチャマンを襲う。逃げるガチャマン。 「博士。完全に読まれています。どうしたらいいんですか?」 「まず敵を知ることじゃ。なぜチュパジャコが出現したかを考えてみた。」 「それで?」 「ちりめん雑魚が食事に出ても「やった尾頭付きだ」とは言わないだろ。」 「普通言いませんよ。」 「それだ、それがジャコのプライドを傷つけ、その怒りがUMA謎の未確認生物として現れたのじゃ。賢いのでプライドが高いのじゃ〜。」 「なんか嘘っぽいですが、、で、どうしたらいいんですか?」 「長年の栄養学の研究から導き出した作戦を授けよう。 「そんな馬鹿なことするのイヤです!」 「いいからやれ!」 その時、ガチャマンにチュパジャコが襲い掛かる。そして話しかけた。 「どこさへ行きなさた酸?」するとまじめなチュパジャコが悩んで一瞬動きが止まった。 「えんやこらどっこい酸!」と叫びながら地域振興剣で切った。完全に動きが止まったチュパジャコ。「今だ!止めを刺せ、名づけてお頭突きだ!」 え、ダジャレ? 「必殺!お頭突き!」チュパジャコの頭に向かって剣をさした。 一目散に逃げていくチュパジャコ。 本当に賢いやつだったのだろうか?ま、いいか。 こうして今日も一宮の平和が守られた。ありがとうガチャマン! もし、今日の夕飯にちりめん雑魚がでたら、「わーい尾頭付きだ。」と叫んであげよう。
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最終更新日:2011/02/06