ガチャマン シーズン2 
 第11話 新たな出発

戦いは終わった。

悪のお代官さまチュパカンピョウは逃げていった。そして正義の味方研究所は爆破された。

一宮市の細菌汚染は空気清浄機により浄化され、インチキエンザの発症者はだれも出なかった。

結局、テレビなどの官僚批判を「かんぴょう」が自分のことと聞き間違いし、それが怒りとなってUMAとなって現れたようだ。

非正規確認生物派遣村は解散した。未確認生物と非正規確認生物たちは自分たちの世界へと帰っていった。

そして一宮に市民のみんなが帰ってきた。

一宮死タワーは解体され市営ふれあい動物園となり。正義の味方研究所跡は公園となる予定だそうだ。

ガチャマンの誤解は解けたようで、正義おじさんはまたケーキさんを再開し、少しづつ銘菓・ガチャ饅やガチャ饅ケーキが売れるようになった。

正義特定財源は廃止され勝利おじさんの食堂にも毎日新鮮な野菜が届いた。今日も食堂は満員だ。

そして大やけどを負った柚木少年は今日やっと退院したようだ。

「ちゃんとお医者さんや看護婦さんにお礼を言ったか!」

「なんですか、その態度、誰のせいで入院したと思ってるんですか!」

「そんなに逃げ足が遅いとは思わなかった。」

「逃げられるか!」

「まあ、退院したんだからよかったじゃないか。」

「今度は博士を病院送りにしてやる!」

一宮は普段の平和な町にもどったようだ。また以前のような活気ある町になるだろう。

「これからどうするんですか?また住むとこなくなったでしょ。」

「そうじゃな。一宮を出ようと思う。」

「え、どうして?」

「ガチャマンの誤解は徐々に解けていっているようじゃ。もう心配ないだろう。

だが私の場合は正義の味方研究所の職員だったし、まだずいぶん誤解されている。」

「まあ半分は自分の責任ですね。」

「そうなんじゃ。今回はワシも反省した。それで一宮を出ると決めたんじゃ。」

「どこか行くあてあるんですか?」

「遠くの町の雇用促進住宅の横に正義促進住宅があると噂を聞いた。そこを探して行こうと思う。」

「なに!正義促進住宅?」

「正義を促進するための住宅じゃ。」

「アホか!また騙されているに決まってるでしょ!」

「人を疑ってダメだ。」

「ワシはもう行くよ。また一宮の平和が乱れる時には帰ってこよう。」


「もう帰ってこなくていいです。」

「それじゃまたな。」

そして博士は一宮を去っていった。

もしどこかの街の正義促進住宅に住んでいるおじさんを見つけたら、親切にしてあげてほしい。
ちょっと変わっているが、いい人だ。

ガチャマン シーズン2終わり

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最終更新日:2011/02/06