正義の味方研究所に到着したイチバン・ハジメは所長室へと向かう。 一宮死タワーの細菌散布のコントロールはその部屋で行われているはずだ。 あそこだあの部屋だ。ドアをけり中に入る。 「ようこそガチャマンよ。」 「なに!来ることが解っていたのか!」 「派手に空気清浄機を盗んどいて気づかぬと思うか!殺してやる。」 床には「ガチャマン参上。空気清浄機はいただく、死ね、馬鹿ワタリ。あっかんべー」と書いた紙が落ちていた、、あのアホ博士め、いちいち余計なことを、
「変身!」そう叫ぶとお饅頭を口の中に、その瞬間眩い光が体を包み込んだ。 <解説しよう。少年柚木オロシは美味しいお饅頭ガチャ饅を食べて、その血糖値が138つまりイチミヤを超えるとき正義の味方ガチャマンに成長するのだ。> 「悪と戦う戦意の街一宮。高度成長戦士・ガチャマン参上!」 「死ね!ガチャマン。」 チュパカンピョウの手から稲妻が発せられガチャマンを直撃した。 ぶっ飛ぶ、ガチャマン。 なんだこいつ。話にならないぐらい強い。 「死ね!死ね!」 さらに幾つもの稲妻がガチャマンを襲う。部屋の壁ごとふき飛ぶガチャマン。 もうろうとしながらチュパカンピョウを見ると、細菌散布のボタンを押そうとしているのが見えた。 いかん、一宮が死んじゃう。ダメだ。なんにも出来ない、体が動かない。 そして死のボタンは押された。 一宮死タワーの薬缶がピーっとういう音を鳴らしながら細菌を吐き出し始めた。 そしてシューという音とともにチュパカンピョウの周りの空気清浄機が作動し始めた。 一宮の空にインチキエンザA型菌が散布された。 「村長命令!未確認生物たち並びに非正規確認生物たちに告ぐ、盗んだ空気清浄機を作動させよ。」 市内のあちこちに置いた無数の空気清浄機が動き始めた。 「ガチャマン起きろ、コドモドラゴンからガチャ饅ケーキを受け取れ。スパーガチャマンにバージョンアップだ。」
「どれだけパワーアップしても無駄だぞ。」 チュパカンピョウから放たれる稲妻がスパーガチャマンを襲う。ぶっ飛ぶガチャマン。 やはりダメか。 「聞こえるか、ガチャマン。」 「勝利おじさん。」 「博士が作った秘密兵器を受け取れ、食堂の券売機の食券の古紙で作った。」 「そうじゃ、悪のお代官さまの汚職事件を切る。名刀・お食事剣じゃ!」 え、またダジャレ? 「でも、チュパカンピョウ強すぎます。刀では勝てません。」 「大丈夫じゃ。」 その時、空気清浄機に囲まれていたチュパカンピョウが膝をつき、動かなくなった。 「どうやらそこにも細菌が届いたようだな。」 「え?空気清浄機は効かないんですか?じゃあ一宮も死んじゃう、」 「落ち着け、その空気清浄機のフィルターは盗んどいた。中身は空だ。そんで今お前が着ているスーパー・ガチャマンスーツはそのフィルターで出来ている。今がチャンスだ。」 その時、正義の味方研究所の上空を飛ぶコドモドラゴンに向かって未確認生物と非正規確認生物が火を噴いた。 すさまじい火柱が上がる。その剣でチュパカンピョウを切った。 「ギャあ!」と悲鳴をあげ。逃げていくチュパカンピョウ。 勝った。一宮を悪の手から救った。 「おーい、ガチャマン逃げろ。」 「え、どうしたんですか?」 「スパー・ガチャマン変身更衣室には時限爆弾が仕掛けてある。」 「聞いてませんよ!」 「だって説明はいらんって言ったじゃん。だらら回収しないよって言ったでしょ。」 「なんで爆破するんですか?」 「もしガチャマンが負けたら、チュパカンピョウを爆破しようと思って。」 「僕も死んじゃうでしょ!」 「多少の犠牲はしょうがないジャン。」 「博士だけは殺す!」 「怒っていないで逃げろ、時間が無い。」 「あと時間は何分ですか?」 「いや、3秒。」 「え〜!」 その瞬間、正義の味方研究所は大爆発を起こした。
|
最終更新日:2011/02/06