ガチャマン シーズン2
ガチャマンとチュパニンジンとの決闘から1年。一宮は大変なことになっていた。 銘菓ガチャ饅とガチャ饅ケーキは一宮の名物となり、駅前のお店は連日大行列が出来た。 で、ケーキ屋の「正義おじさん」はよっぽど儲かっただろうと思いきや、あまりの忙しさに体調を崩し、それがきっかけでお店は外資系お饅頭商社「利井饅」に買収されていた。 コドモドラゴンはどうしたかというと、こちらもとても有名になり、一宮に市営コドモドラゴン記念動物園が出来た。 そして、インチキ博士、、失礼、定水寺博士はというと、こちらはその後も貧乏のままで、、家賃が払えず研究所だった借家を追い出された。 そしてどこ行ったと思ったら、なぜか新しい立派な研究所にいるぞ? 「博士ここが新しい研究所ですか?」 「そうとも言うかな」 「しかしすごい建物ですね。無駄に立派過ぎませんか?」 「なんだか知らんが一宮市は「正義の味方特区」に指定された」 「はぁ?」 「そして巨額な予算で独立行政法人「正義の味方研究所」ができたのだ」 「なんか大げさですね。」 「私はその主任として夢の時給650円で働くことになった。貧乏生活ともおさらばだ」 「社員って時給制なんですか!」 「そのうち40%は派遣会社にハネられる。」 「派遣社員だったの!」 「違う!非正規労働者だ!」 「同じです!それで、僕は何のために呼ばれたんですか?」 「喜べ。この失業時代に君もアルバイトとして正式採用された」 「僕まだ中学生ですが、、」 「だから時給は500円で、図書券で支給だ」 「頭が痛くなってきました。」 「しかもガチャマンに変身して出動したときだけ時給計算される」 「そんなアホな!」 「怒るな。私なんか朝1時間と夕方1時間、計2時間の掃除の時しか時給がつかん」 「完全に掃除のアルバイトじゃないですか!」 「でも朝から夜の待機の時間もここに居ることができる。居場所があるだけでも幸せだ。」 「なんか泣けてきました。ところで博士以外は誰もいないんですか?」 「基本的に私一人だ。週に1回1時間ほど所長がやってくる」 「1週間で1時間?」 「そうだそれで月給は100万円らしい」 「え〜!」 「しかも来年退職し退職金は1000万円だそうだ。名前はワタリさんだ!」 「何ですかそれ!つまり天下り先を作る理由に利用されたんですね。我々は」 「いいじゃないか、雨風しのげる場所ができたし」 「良くない!」 なんだか大変なことになっているようです。日本のヒーロー史上初の「天下りに利用された正義の味方」となってしまったようです。いったいこの先どうなるんでしょう?
|
最終更新日:2011/02/06