「柚木君もう一人お客さんが君を訪ねてるぞ。」
すると一人の男が入ってきた。それはあのミツバチ事件のおじさんだった。
「あの時は助けてくれてありがとう。実は赤いUMAに勝つための秘策を考えたんだ。これを読んでほしい。」
書類には「勝利の戦術」のタイトル。
「勝利の戦術」
「いやショウリじゃないよ。勝利と書いてカツトシ。僕の名前。」
「またですか!」
正義のケーキでガチャマンは勝利をつかむことができるかのか?
勝利おじさんの秘策、その戦術とは?
そして赤いUMAチュパニンジン率いるチュパダイコン隊と決着をつけるときが来た。
チュパニンジンたちは切り干し大根を干す台がならぶ冬の田んぼに出現した。
飛べ!原付二種・宇宙空母エンギ屋プライズ!
上空から田んぼを見下ろすとUAMの大群が見える。行くぞ!「変身!」そう叫び柚木少年はお饅頭を口の中に、その瞬間眩い光が少年の体を包み込んだ。
<解説はもういいよね?>
「悪と戦う戦意(せんい)の街一宮。高度成長戦士・ガチャマン参上!」
風上のほうを向き横一直線に並ぶ切り干大根の台。
それに向かってじりじりと集団で近づきながら火の玉を吐き散らすチュパダイコン達。
「作戦通りだ。」
エンギ屋プライズから飛び降り、切り干大根の台の後ろに陣取ったガチャマン。
火の玉をよけながら、左に布陣するチュパニンジンの周りのチュパダイコンのみに集中して手っ砲攻撃を仕掛けるガチャマン。
こ、この戦法は?昭和の50年代に流行したインベーダーゲームの必殺技。
「名古屋撃ち」だ!おじさんの秘策はこれだったのだ。
切り干し大根台ギリギリまでチュパダイコンを引きつけ、チュパダイコンを打ちまくる。
そうとは知らずじりじりと切り干し大根の台に近づくチュパダイコン。
そして最後のチュパダイコンを撃った。
さあ、最後はチュパニンジンとの一騎打ちだ!ここからが名古屋撃ちのクライマックス。
チュパダイコン隊が全滅した瞬間からチュパニンジンの動きが3倍になった。
「今だ!」新作ガチャ饅ケーキを取り出した。そしてそれを口に放り込む
<久しぶりに解説しよう。ガチャマンはガチャ饅ケーキを食べると、、、、
そこになぜか更衣室が転送されてきてスーパー・ガチャマンにバージョンアップするのだ。っていうか着替えるのだ。急げ!>
「高度成長戦士・スーパー・ガチャマン見参!ああ、、むっちゃ焦った、」
いよいよ最強の敵チュパニンジンとの一騎打ちだ。
速いぞチュパニンジン!
まさに激闘。
戦場に飛び散る切り干し大根!
手っ砲を全て撃ちつくしたガチャマンは名刀・地域振興剣を抜いた。振りかざした剣にコドモ・ドラゴンが火を噴いた。
燃え上がる剣。
そして炎がチュパニンジンを斬った!全てのUMAが逃げていく。
最強の敵チュパニンジンに勝たのだ。
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こうして平和を取り戻した一宮市の田んぼ。ありがとうガチャマン。
市町村合併で守るエリアが広がったが頑張れガチャマン。
もし空を見上げて原付二種・宇宙空母エンギ屋プライズがパトロールしていたら、手を振ってあげてほしい。
おしまい。
この物語はフィクションです。登場人物、団体は全て架空のものです。
え?続編が出来た?ガチャマン シーズン2へ 迷わず読もう。 |