「しかし、UMA達のイタズラには困ったもんだ。」 「でも、彼らはいろいろな警告を人間にするために現れるんですよね」 「そうだ、戦うことも大事だが、人間も反省せねばならない」 「UMA達は野菜嫌いや食品偽装を憂いでいるんですね。」 「そうだ野菜嫌いの子達が減ればUMA達は現れないかもしれない」 「好き嫌いなく食べようとマスコミに取り上げてもらってはどうでしょうか?」 「そりゃ無理だろ!」 「なんで?新聞とか一宮市の広報とかケーブルテレビとか、あるじゃないですか?」 「よく考えろ、正義の戦いとはいえ、ガチャマンとUMAの戦いは所詮、小学生と野菜の喧嘩だぞ。新聞やテレビとか無理だろ!」 「なんてこと言うんですか!みんなのために命がけで戦っているのに!」 「そうだけど出来ることしか出来んな」 「IT時代ですからネットで訴えるってどうでしょうか?」 「ITか?古いな。これからはKBの時代だ。IT ではなくKBで訴えよう」 「KBってなんですか?」 「知らんのか?町内の回覧板の略だ」 「なんじゃそれ!」 そんな時電話がなった。 「柚木君事件だ。すぐに出動したまえ!」 「その電話対応やめてください。」 こうして軽・宇宙空母エンギ屋プライズは出動した。一宮市の北小渕と呼ばれるあたり、そこで複数のチュパダイコンが畑を荒らしていた。
「柚木君!脱出するんだ!紙製なので燃えやすい。」 間一髪脱出し空中に投げ出されながら「変身!」そう叫び柚木少年はお饅頭を口の中に、その瞬間眩い光が少年の体を包み込んだ。 <決まりごとなので解説しよう。少年柚木オロシは美味しいお饅頭・銘菓ガチャ饅を食べて、その血糖値が138つまりイチミヤを超えるとき正義の味方ガチャマンに成長するのだ。> 「悪と戦う戦意(せんい)の街一宮。高度成長戦士・ガチャマン参上!」 ああ死ぬかと思った。しかし間髪いれずチュパニンジンが攻めてくる。 「ガチャマン聞こえるか」 「博士、強いですよこいつ」 「待ってろ、新しいアイデアが浮かんだ。」 「なんですか?教えてください。」 「その方法を伝えにコドモ・ドラゴンがそっちに向かった。」 「ドラゴンがどうやって伝えるんですか!」 「喜べ、あいつ人間の言葉がしゃべれるようになったんじゃ。」 「いいから今言ってください。」 「え〜。だってすごいアイデアだから自分で言うと自慢してるみたいで照れくさいじゃん。コドモ・ドラゴンから聞いて。じゃあね。」 本当にアホなんじゃないのかあの博士? 「うわぁ」チュパニンジンの火の玉がまた直撃した。 「こいつ強すぎてシャレにならん。」 いったんチュパニンジンから逃げ、距離を置くガチャマン。そこにコドモ・ドラゴンが飛んできた。でも、、 「博士、聞こえますか?」 「どうした。」 「コドモ・ドラゴンの言葉が分かりません。」 「あっそうだった人間の言葉がしゃべれるようになったんじゃが、ドラゴンだけに中国語なんだ。」 「なんじゃそれ!」 「でもすごいぞ、広東語と北京語と両方しゃべることが出来る。」 「両方とも分かりません!」 「しかも広い中国のいろいろな方言を全て理解するんじゃ。」 「日本語は?」 「日本語は駄目みたい。」 「じゃあ英語は?」 「それが英語教室に授業料を払ったら直後に閉鎖して、社長が逃げちゃったらしい。あんまりその話題には触れるなコドモ・ドラゴンもショックを受ける。」 「もういいです。」 「あっそうだ。私がしゃべればいいんだ日本語で、」 「はじめからそうしてください。」 その時、コドモ・ドラゴン目がけて火の玉が飛んできた。 戦いに敗れたガチャマン。再び立ち上がることができるのだろうか?
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最終更新日:2011/02/06