ここは定水寺博士の研究所。 「なぜ博士はバンっと叫ぶと手から光線がでるって知ってたんですか?」 「そうなるといいなって思って言ってみただけ。」 「なんじゃそれ!」 「私もビックリした。冗談もたまには言ってみるもんだ。」 「どういう性格してるんですか。」 「まあ結果的には良かったじゃないか。難しく考えるな。それより私の研究で未確認生物UAMの謎が解ってきた。」 「どういうことですか?」 「チュパダイコンは大根の妖精だ。そしてチュパネギボウズは玉葱の妖精と思われる。」 「え?じゃあ、なぜ切り干し大根や玉葱を盗むんですか?」 「たぶん最近の人間の野菜嫌いを憂いでいるのだ。本当に野菜がなくなったら困ることを解らそうと現れていると推測が出来る。」 「でもほって置けないので戦わないと。」 「しかし殺してはならん。彼らを殺すとこの世から野菜が無くなる可能性がある。」 「え〜!」 「チュパダイコンが死んだ村の畑からはもう大根は育たない。」 「じゃあどうすればいいんですか?」 「死なん程度に殺せ。」 「そんなの無理です!」 その時、研究所の電話が鳴った。 「ハイ、毎度ありがとうございます。定水寺博士の研究所です。えっ何?事件。分かりました。お勧めの子を行かせます。ハイ、毎度おおきに、」 「柚木君事件だ。すぐに出動したまえ!」 「その電話対応やめてください。」 こうして軽・宇宙空母エンギ屋プライズは出動した。 何者かが家お米を入れてある米びつに「じこまい」と落書きしているらしい。食品偽装が横行して疑心暗鬼になっている村人をさらに不安に追い込むイタ
ズラだ。 <くどいですが解説しよう。少年柚木オロシは美味しいお饅頭・銘菓ガチャ饅を食べて、その血糖値が138つまりイチミヤを超えるとき正義の味方ガチャマンに成長するのだ。> 「悪と戦う戦意の街一宮。高度成長戦士・ガチャマン参上!」
ガチャマンの手っ砲で撃つとチュパゴメがポンと弾けた。 「昔のポン菓子を知っているか?」 「知りません」 「え、知らんの?ポン菓子。美味しいのに、、」 「そんなこと言っている場合ですか!むちゃくちゃたくさんいるんですよチュパゴメ。きりがないです。」 「今からコドモ・ドラゴンに武器を持たせる。受け取れ。」 「急いでください。噛み付かれると痛いんです。とりあえず逃げます。」 しばらくしてコドモ・ドラゴンから一本の筒状の物が投げなれた。受け取るガチャマン。 「私が作ったガチャマン・バズーカだ。それを使え。」 「博士、これってもしかして?」 「なんだ、なにか問題あったか?」 「これお店で売ってる打ち上げ花火に色紙を張っただけじゃないですか!」 「あ、バレた?」 「いい加減にしてください。こんなので大丈夫なんですか?」 「20連発だ!」 「答えになってません!」 「コドモ・ドラゴンに火打石を持たせた。それで着火しろ。」 「アホか!なんで火打石なんですか!研究所にライターあったでしょ!」 「ライターじゃあ風情が無いだろ。私がタバコ吸うときライターいるし、、」 「そんなアホな!」 バズーカを構えるガチャマン。火打石で火を点けようとする。でも、、 コドモ・ドラゴンは羽ばたきの風で火が点かない、、 危ない!チュパゴメの大群がそこまで来ている。 「ガチャマン、空を飛べ!」 空に逃げたガチャマンを追ってチュパゴメ達が一斉に飛び掛る。 「あんな数に噛まれたら本当に死んじゃう」 間一髪!そのときやっと花火に火が点いた! 20連発が火を噴く!チュパゴメが次から次へとポン菓子チュパポンに変わっていく。 「やった〜。全部やっつけたぞ。」 その日、赤見の村の空からたくさんポン菓子の雪が降った。 喜ぶ子供たち。 「聞こえるかガチャマン。みんな喜んでいるぞ。毎年やるかチュパポン祭り」 「もうイヤです!」 「よし来年は30連発だ〜」 「だからイヤだって!」 平和を取り戻した一宮市。ありがとうガチャマン。 <もしあなたの家の米びつに落書きがあったら、お米たちの警告かもしれない。日本のお米を大切にしてほしい。>
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最終更新日:2011/02/06