ここは定水寺博士の研究所。 「ところでヒロシさん」 「バカ者、博士と呼べ。」 「本当はヒロシじゃなかったんですか?」 「いや姓名判断で聞いたら、博士の方が画数いいらしいんだ。」 「アホな!読み方変えても漢字が同じだから画数同じでしょ。」 「いいじゃないか既に近所じゃ博士と呼ばれとるし、」 「博士じゃないくせに!」 「いや、これからは真の博士を目指しいろいろ発明することにした。」 「すいません、忙しいのでもう行きます。」
そんな時、研究所の電話がなった。 「ハイ、毎度ありがとうございます。定水寺博士の研究所ですが、えっ何?事件。分かりました。大丈夫です生きの良い新人入りましたから、すぐ行きますよ。ハイ、毎度おおきに。」 「柚木君事件だ。すぐに出動したまえ!」 「ちょっと博士なんか商売してるじゃないですか?」 「いや正義は無償の愛だ!」 「本当ですか?」 「本当だ。畑で干していた切り干し大根が何者かによって盗まれるらしい。」 「切干大根がですか?」 「名物切り干し大根を絶滅によって一宮市の破綻をも企む大きな犯罪組織がいるに違いない。急いでくれ!」 こうして、柚木少年は夜の畑へと急いだ。そこで見たものは何と、アメリカで目撃が噂さされているUMAいわゆる謎の未確認生物チュパカブラ。 <解説しよう。少年柚木オロシは美味しいお饅頭・銘菓ガチャ饅を食べて、その血糖値が138つまりイチミヤを超えるとき正義の味方ガチャマンに成長するのだ。> 「悪と戦う戦意の街一宮。高度成長戦士・ガチャマン参上!」
「ガチャマン聞こえるか?」研究所から博士の無線だ。 「今からコドモ・ドラゴンに武器を持たせる。受け取れ。」 「あほな?何時間もかかるでしょ!」 「コドモ・ドラゴンは隕石爆発の放射能で成長し羽が生えたんだ。もうすぐ着くぞ!」 すると空飛ぶコドモ・ドラゴンから一本の剣が投げなれた。 受け取るガチャマン。 「その剣を抜け。私が作った名刀・地域振興剣だ。」 「地域振興剣?」 「昔あった地方振興券を覚えているか?」 「知りません!」 「そうか覚えているか。」 「だから知らんって!」 <簡単に解説しよう。地域振興券は1999年に政府が発行。先進国が行ったとは思えない不思議な商品券である。覚えている人は、、ほとんどいない。> 「その地域振興券の古紙が集まりインドで修行して、煮てさ、焼いてさ、ヨイヨイして悪を切る剣・地域振興剣に生まれ変わったのじゃ」 「で、紙の剣で切れるんですか?」 「何言っとる!紙飛行機で大気圏突入実験した時代だぞ。それぐらい紙技術は発達している。」 「じゃあ切れるんですね。」 「あまり切れん!でも切れなくもない」 「どっちなんですか?」 「がんばれ!じゃあ電話代掛かるから切るぞ。」 「これ電話回線だったんだ?」 その時、再び大きく飛び上がりチュパダイコンが襲いかかってきた。すばやく地域振興剣のさやを抜くガチャマン。その剣には誇らしげに再生紙使用の刻印。そしてチュパダイコンめがけて剣を振った。「必殺大根切り!」チュパダイコンを切った。倒れるチュパダイコン。 勝った。戦いに勝ったのだ、、と、思ったら倒れたチュパダイコン動いてるよ??やっぱり切れ味悪いぞ、地域振興剣。「ミ、、ミネウチだ、安心せ い、、」しかたがないのでミネウチだったことにしておいた。まあ死んじゃってもかわいそうだし。そしてチュパダイコンは逃げていった。 「悪を憎んで、UAM憎まず」 こうして切り干し大根は守られた。平和を取り戻した一宮市。ありがとうガチャマン。 <もしあなたの町内で切干大根がなくなっていたらチュパダイコンの仕業かもしれない。>
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最終更新日:2011/02/06