本格?科学短編小説 一宮ローカルヒーロー 高度成長戦士ガチャマン 前編
<愛知県一宮市には昔、ガチャマン景気と呼ばれた時代があった。
それから数十年後、日本は長い不景気の中にあった、、>
ここは日本の真ん中あたり愛知県の一宮市の小さな村、赤見と呼ばれる地域。
一人のおじさんが加齢臭に悩んでいた。
「自分では分からんが、どうやら俺はおやじ臭いらしい、、」
そんな時コンビニのレジ横をふと見ると「体臭がバラの香りになる飴」があるではないか。
「バラの香り、、これだ。」
おじさんは迷わずその飴を買った。飴を舐めてしばらくすると体からバラの香りがしてきた。
「悩んでいた加齢臭ともおさらばだ。」
そう言って、空を見上げた。おじさんの心のように雲ひとつない澄んだ青空が広がっていた。
雲ひとつない??
よく見ると遠くに小さな黒い雲のようなものが見える。あれは何だろう?少しずつ大きくなってくる。そしてブーンという音。その音も徐々に大きくなってきた。
「ぎゃぁ!」おじさんが叫んだ。
それはミツバチの大群だった。おじさんのバラの香りに誘われてミツバチが襲ってきたのだ。
「危ない、逃げるんだ。おじさん!」近くにいた少年が叫んだ。 しかしミツバチ達はすぐそこまで来ている。
その時少年は持っていた紙袋の中からお饅頭を取り出した。
「変身!」
そう叫ぶと少年はお饅頭を口の中に、その瞬間眩い光が少年の体を包み込んだ。
「高度成長ヒーロー・ガチャマン参上!」
謎のヒーローが現れた。
おじさんが危ない。ミツバチはそこまで迫っている。
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その時、伊吹山からの強い風「伊吹颪」に乗って、未確認飛行物体が現れた。
それに飛び乗るガチャマン。あれは宇宙空母・エンギ屋プライズだ。
おじさんより強いバラの香りを撒き散らしミツバチを遠くへ誘導するんだ。
伊吹颪がエンギ屋プライズの帆を膨らます。そしてミツバチを誘いながら南の空に飛んでいった。
奇跡的におじさんはミツバチに2箇所刺されただけで済んだ。ひとつはお尻。そしてもうひとつは薬の塗りにくそうな背中。
かわいそうに、おじさん、、まあ、それはそれとして、おじさんの命は救くわれた。 |
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ありがとうガチャマン。
で、、ガチャマンっていったいなにもの?その秘密は、、
説明が面倒なので次回をお楽しみに、
このお話は言うまでも無くフィクションです。またバラの香りのする飴などを舐めてミツバチに襲われるという事件も事実ではありません。あしからず。
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