アクアサイド 実業団レポート
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Thu, 2 Aug 2001 日本実業団珍道中スウェーディッシュゴーグルプレゼント今年もやってきました。いつものプレゼント企画。日本実業団珍道中。今年は千葉県が会場です。 いつものように頑張って会場に向かうアクアサイドのスタッフに応援メールを下さい。 そして大会会場でアクアサイドのスタッフに声を掛けてくれた人にもチャンスあり。 さて、今年はどうやって会場まで行こうかと悩んでいるときに、アクアサイドに訪問者が・・・・。
「昨年の仙台大会ダックスツーリングレポート読み感動しました。 今年は是非一緒に行こうと実は車を買いました。 今度の休みに乗ってアクアサイドに来ます。」 まさに類は知を呼び、馬鹿が馬鹿を呼ぶこの展開。
スバル360。今年はこれで千葉まで行きます。去年に引き続き30年もの、
大きな問題点は2点、タンクからキャブレターまでのガソリンホースに空気が貯まってエンストすること、
そしてエアクリーナーがケースごと付いていないこと。
応援メールは8/6日までに下さい。(プレゼント応募終了しました) 抽選で12名様にゴーグルプレゼント
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Wed, 19 Sep 2001 実業団体千葉大会スバル360ツーリングレポート |
R155を豊田まで走って1号線に向かう計画で走る。なんとこの車には地図がない。いいかげんな2人だ。まあ1号線を走っていけば着くだろう。1号が走行困難なら150号線で御前崎に、箱根が無理そうなら246号で行く。そんな予定だ。地図はいらない。 瀬戸に入って走っていると車がみんな2車線に避ける、前を見ると、なんとビール瓶が散乱している。道いっぱいにビールの泡、ビールが何ケースか荷台から落ちたようだ。あわててハンドルを左にスバルはノーブレーキのまま狭い裏路地入り込んだ。危なくビールの海に飛び込むとこだった。するとサツミ君が笑い出した。「急になんかおかしくて楽しくなってきました。」と笑った。なぜだ笑いが止まらん、このとき既に我々はガソリンとオイルの匂いでラリっていたのかもしれません。 |
ポリタンクのフタがバレないように 給油の度に素早く開けてキャップを隠す |
豊田市にはいるとちょっぴり渋滞、車線の合流地点でトラックが360に近づいてきた。するとトラックの運ちゃんが大声で「それ何年式?」と聞いてきた「ちょうど30年もの」と答えると「暑いでしょ」と笑っている。「暑いよ」とうちわを見せた。 岡崎につくと、ガソリンを入れた。燃費12キロ?思っていたより燃費は良い。スタンドを出るときに運転を代わることにした。いよいよ360のハンドルを握ることになった。 気持ち良く出発したものの、この先1号線はずっと渋滞。日も暮れてきた。豊橋を越えると何とか渋滞も無くなってきた。しかし、大の男二人が乗るとこの車は狭い。シフトを入れ替えようとすると隣のサツミ君の腕に触る。男同士肌が触れ合いながらというのも変な感じだ。すると信号待ちをしてるとシフトレバーに置いた手をサツミ君の手が握りしめた。 驚いてサツミ君の方を向くと、サツミ君必死の形相 豊橋を過ぎてやっと愛知県を脱出。浜名バイパスの高架の下の新しい1号線を走る。直線ですいていたので3速で思いっきり引っ張り、トップへ、この汐見坂で最高速チャレンジをしてみた。サツミ君は「そんなとばしちゃダメですよ」と言っていたが、なんと時速は80キロ。そのまま走って旧道に戻ろうと信号で止まった。すると白い空気が停止した車を追い越した。目の前真っ白。げ!ものすごい煙だ。エンジン炎上か?エンジンルームから煙があふれている。 |
まずいかな?路肩に止めて、エンジンルームを開けた。 幸い何かに引火したようなことでは無かったようだ。しばらくエンジンを止めて冷やすことにした。後から聞いたらサツミくんはこの最高速チャレンジに結構怒っていたらしい。 ごめんね。 |
休憩中 |
30分ほどたって、ぼちぼち走ることにした。浜松でうなパイさん(ハンドルネーム)と合流した。彼は別の水泳大会に出場するために横浜に向かうらしい。新幹線で行くのが楽だとは思うが、我々の計画を聞きつけて、スバル360に併走してくれるらしい。とってもありがたいが、お断りして別のお願いをした。実はアクアサイドの後発隊のくろちゃんと静岡駅で待ち合わせをしているがどう考えても待ち合わせ時間に間に合わない、代わりに先回りしてお迎えをお願いした。 さて、この先は1号線も結構な坂道になる。迂回して150号線を行き御前崎経由で静岡という予定だったが、1号線で行くことにした。 とりあえずエンジンを冷やそう。パワーがかなり落ちていたのでオーバーヒートだろうか?エンジンルームを開けて路肩に座り込んだ。しばらく休憩して走ってみることにした。エンジンは掛かったがしばらく走ったらまた止まった。またエアを噛んだようだ。エンジンルームを開けてガソリンホースをみることにした。「懐中電灯ある?」と聞いたらなんと持ってない、昨年のダックスの時は全て用意周到だったが、今年は2人なので、互いに人任せになっている、なんてことだ。よく見ると後ろの方にジュースの自販機がある、あそこまで車を押そう。2人で車を押して自販機の前でエンジンルームを開けた。自販機の明かりでガソリンホースをみるとやはりエアが噛んでいる、ホースをさわって、もう一度エンジンを掛けた。掛かった。よしまた出発だと思ったら、10mぐらい進んだらまた道の真ん中で止まってしまった。いかん危ない、また押して車を移動した。 そこに静岡の友人のPONちゃんから電話が鳴った。うなパイさんとくろちゃんと合流待ちだそうだ。島田で止まったと言ったら、とりあえず持てる道具は全部もって行くとのこと、30分ぐらい掛かるらしい。歩道に腰を下ろし待つことにした。サツミ君は朝6時から朝練の仕事であまり寝てないらしい。そのまま歩道に横になり寝てしまった。しばらくすると女の人が向こうから歩いてくるのが見えた。しばらくして見慣れないポンコツ車と寝ている人と座りこんでいる人が視界に入ったのだろう。反対側に道を渡った。危ない人たちと思ったことだろう?無理もない。しかしホントに千葉まで行けるのだろうか? |
結局1時間ほど待ってPONちゃんが来てくれた。うなパイさんとくろちゃんも乗っている。到着すると早速工具箱をおろした。いろいろ考えたあげく、エンジンの後側を通っているガソリンホースの経由位置を変更してエンジンの前から持ってくることになった、これだと緩やかにガソリンタンクからキャブレターまでホースに傾斜が出来る、空気が噛んでも何とかガソリンが流れ落ちそうだ。ホースは新しくしたが、サイズが若干違うようだ。ジョイント部分を結束バンドで締めた。ホースがキャブレターにさわりそうなことこれも結束バンドで釣って触れないようにした。 さあ、エンジンをスタート。掛かった。走しりだした。さすがPONちゃん。 |
修理中 |
30分ほど走ってPONちゃん家へ、すっかり遅く、とっくに日にちが変わっていました。さてここまで来るのにトラブルなどを含めて200キロを10時間以上かかった。時速20キロ以下のペース。ちょっと遅い台風ペースだ。 目覚ましが鳴った、寝たばっかりなのに、こんな音では目が覚めない。気づかず寝続けるとこだった。サツミ君を駅に送っていくことにした。PONちゃんの車で行く、スバル360をどかさないと出れないので、半分寝た状態でエンジンキーを回した。駐車場から道に出るところが段になっている。そこでなんと座っているシートが外れて前にどん!と、せり出した。ハンドルに胸が当たるぐらいに前に出てシートに押さえ込まれた。まずい、アクセルの足は踏み込んでいるが、足をあげるスペースがない、ものすごい音でエンジンが吹き上がった。すると前の家の壁が迫ってきた。いかん!ハンドル!ハンドル!胸に当たっているハンドルを切った。 クラッチの足もぐっと踏み込んだままだったので、しばらくして車も減速して止まった。 静岡駅までは15分ほど、駅前でサツミ君をおろした。手を振ってから駅の改札の方にとぼとぼ歩いていく、今回の主役がスバルを降りて電車で向かう。この時点でこの挑戦も敗北だろう。オーナーでもない我々が360で完走しても、意味がない。そう思ったがそもそも意味など無い挑戦だと言うことを思い出した。必ず360は千葉に行くよ。でもきっと一番過酷な旅をするのはサツミ君になるだろう。我々は戻るとガソリンホースの売ってる店の開店時間を確認して、また寝た。 朝のオープンを待ってホームセンターでお買い物。手早くPONちゃんが、ガソリンホースを付け替えた。ジョイント部分もきっちり金具でおさえた。これで安心。修理費は約500円ホームセンターの領収書の宛名にふざけて大きくロシナンテと書いた。 静岡からは、くろちゃんが助手席に乗った。うなパイさんは横浜あたりまで併走してくれるらしい。ただ併走は難しい。なんといっても、このロシナンテブレーキが利かない、車がどんどんロシナンテの前に割り込んでくる、30年落ちの4輪ドラムブレーキの実力をちゃんと知ってて割り込んでくるのだろうか?まったく命知らずが多いもんだ。 箱根越えはやめた。常に険しい方を選択しては行けない。学習する人になることにした。 |
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